vivo第94号 ―ミニブタを用いた安全性試験(GLP)の状況と実績―
vivo 2015年7月号(第94号)2015年7月1日 業務企画部発行
ミニブタ施設(医薬品・医療機器GLP施設)
株式会社日本バイオリサーチセンター(NBR)
使用系統:NIBS(供給:日生研株式会社)、Göttingen(供給:オリエンタル酵母工業株式会社)
収容頭数:約250頭
収容形態:個別飼育/群飼育
環境条件:温度20〜28℃、湿度:30〜80%、明暗12時間(明期:6時〜18時)、換気回数10回/時
ミニブタGLP試験実績(過去5年)
投与期間 | |||||
試験種 | 単回 | 1ヶ月 | 3ヶ月 | 6ヶ月 | 9ヶ月 |
一般毒性試験 | 3 | 6 | 2 | ||
皮膚刺激性試験 | 5 | 7 | 2 | 2 | |
医療機器埋植試験 | 2 | 2 |
投与経路:経皮、経口、皮下
購入頭数の推移
血液検査
「Göttingen minipigにおける血液及び血液生化学検査値の採血条件による比較検討」
(第41回日本毒性学会学術年会にて発表)
応用薬理 Phamacometrics 82(3/4) 49-53(2012)
「ミニブタにおける背景データ(その1)(尿、血液及び血液生化学的検査値)」
我々は、2000年からNIBS系ミニブタを、2009年にはGöttingen系ミニブタを加えて医薬品或いは医療機器開発における非臨床試験を多く実施してきた。そこで今回これまでに当施設で実施した一般毒性試験における尿検査、血液学的検査および生化学的検査値を集積し、Göttingen系ミニブタとNIBS系ミニブタとの比較及び両系統における性差について検討を行った。
-体重推移-
Göttingen minipig
餌の種類:固形飼料(NS、日生研株式会社)
給餌量:1日1回、300g(3〜4ヵ月齢)、400g(5〜9ヵ月齢)
心電図
「ミニブタにおける心電図の背景データの解析及び他動物との比較」
(第41回日本毒性学会学術年会にて発表)
-ミニブタ心電図評価-
第69号
網膜電位、聴覚機能評価
「ミニブタにおけるSodium lodateによる網膜毒性の検出について」
(第41回日本毒性学会学術年会にて発表)
-聴性脳幹反応(ABR)-
第70号
皮膚
「ミニブタとウサギを用いた皮下刺激性の検討」
(第41回日本毒性学会学術年会にて発表)
ブタは・・・
1.皮下組織は脂肪組織がヒトと同様に豊富に存在している。
2.表皮の厚み及び細胞層の数がヒトのそれに近い。
-皮下刺激性試験-
「ミニブタを用いた皮膚刺激性試験(その1〜8)」
(第30回(2003年)〜第39回(2012年)日本毒性学会学術年会にて発表)
-皮膚刺激性試験-
ヒト
ミニブタ
ウサギ
その他ミニブタ試験
- ミニブタを用いた糖尿病モデルのご紹介
- NBRの医療機器性能試験
- NBRの腎評価試験と透析試験
- NBRのステント評価
- 体性幹細胞を用いた再生医療試験
- ミニブタにおける心血管系評価
- 聴性脳幹反応(ABR)による聴覚機能評価
ダウンロードのご案内
VIVO7月号(第94号)紙面のPDFファイルは こちら よりご覧いただけます。