vivo第68号 NBRの腎評価試験と透析試験
vivo 2013年5月号(第68号)2013年5月1日 業務企画部発行
―目的に応じて様々な評価系をご提案します―
慢性腎臓病(CKD)は、腎臓の障害(蛋白尿など)、もしくは糸球体濾過率を指標とした腎機能の低下が3ヶ月以上持続する(慢性)病態と定義されています。CKDは末期腎不全(ESKD)への進行と同時に冠動脈石灰化などによって引き起こされる心臓血管病発症の重要なリスク因子として知られ、対策の重要性が認識されています。ESKDでは、腎代替療法として透析療法と腎移植があり、2011年に日本の慢性透析患者は30万人を突破し、10年に10万人のペースで増加しています。
急性腎臓病(AKI)は、48時間以内の(急性)に腎機能が低下(血清クレアチニンや尿量)する病態と定義されています。AKIは集中治療室(ICU)で頻発し発症後の生存率は依然として低いことが知られています。また、CKDのリスク因子としてもAKIが注目されています。
CKD、AKIともに腎代替療法以外の特異的な治療法はなく、急務な対策が必要とされています。当社では、CKD、AKIの臨床への外挿性を高めた各種動物モデルを提案しております。
The Japanese Joumal of Nephrology 参考
慢性腎臓病(CKD)モデル
原因から・・・・・・①糖尿病(STZ誘発腎摘モデル、ラット)
②慢性糸球体腎炎(Thy-1腎炎モデル、ラット)
腎機能から・・・・5/6腎摘モデル(ラット)
病期から・・・・・・アデニン誘発性モデル(ラット)
慢性透析モデル(ミニブタ)
ミニブタ両腎摘出モデルによる透析の影響
ミニブタにおける慢性透析試験の様子
急性腎臓病(AKI)モデル
虚血性急性腎不全モデル(マウス、ラット)
造影剤誘発性急性腎不全モデル(ラット)
両腎全摘出モデル(ラット、ミニブタ)など
ラット両腎摘出モデルのK変化
アデニン誘発性モデルの腎臓病理像
これらの試験系以外にも、他の腎機能評価試験を実施しています。
是非、お問い合わせ下さい。
問合せ先 TEL 058-392-2431
(業務企画部直通)
学会発表のお知らせ
①第56回 日本腎臓学会学術総会
2013年5月11日(土) 東京国際フォーラム
演題:3週間高アデニン低蛋白飼料摂取後の腎臓及び血管石灰化への影響
②第56回 日本糖尿病学会年次学術集会
2013年5月18日(土) ホテル日航熊本
演題:非アルコール性脂肪性肝炎モデルラットに対するベザフィブラート、
テルミサルタン、ピオグリタゾンの影響
③第55回 日本老年医学会学術集会
2013年6月4日(火)〜6日(木) 大阪国際会議場
演題:慢性腎不全ラットモデルを用いた腎臓及び血管石灰化への影響
④第87回 日本感染症学会学術講演会
2013年6月5日(水)〜6日(木) パシフィコ横浜
演題:モルモットを用いたヒトインフルエンザウイルス空気感染に対する
クリスタルヴェール®マスク菌24の感染防御効果
演題:実験的インフルエンザウイルス感染に対する献血由来静注人免疫
グロブリン(IVIG)のin vitro 及び in vivo 感染防御効果
⑤第40回 日本毒性学会学術年会
2013年6月17日(月)〜19日(水) 千葉幕張メッセ 国際会議場
7演題発表します。詳しくは、次回vivo 69号にてお知らせ致します。
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