vivo第91号 各種皮膚炎の動物モデル

vivo 2015年4月号(第91号)2015年4月1日 業務企画部発行

当社では、皮膚炎の各種動物モデルを有しています。新たに開発した乾癬モデルを含めた動物モデルを紹介するとともに、皮膚の炎症強度に合わせて動物モデルを選択できます。

1.乾燥性皮膚炎

モルモットを用いたSLS(ラウリル硫酸ナトリウム)またはAEW(アセトンエーテル混液)塗布による乾燥性皮膚炎モデルを確立しています。角質水分量および皮膚蒸散量を測定し、評価します。

SLS乾燥皮膚モデル

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AEW乾燥皮膚モデル

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2.アトピー性皮膚炎

NCマウスを用いた、ダニ抗原軟膏塗布によるアトピー性皮膚炎モデルを確立しています。皮膚炎のスコア、lgE測定、掻痒回数、病理組織学的検査にて評価します。

写真2.NCマウスを用いたダニ抗原連続塗布によるアトピー性皮膚炎モデルの背部皮膚の病理組織写真.
(HE染色及びTB染色×200)

ダニ抗原誘発アトピー性皮膚炎に対するプロトピック軟膏の作用
  ○:無処置、:惹起対照、:プロトピック軟膏
  #p<0.05、##p<0.01:無処置と比較して有意差あり
  *p<0.05、**p<0,01:惹起対照と比較して有意差あり

(第82回日本薬理学会発表資料より抜粋)

3.アレルギー性皮膚炎

ミニブタを用いたDNFB(ジニトロフルオロベンゼン)塗布によるアレルギー性皮膚炎モデルを確立しています。皮膚炎スコアにて評価します。

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ミニブタのDNFB誘発アレルギー性皮膚炎に対する各種薬物の作用
 *p<0.01:無処置との比較
 #p<0.05、##p<0.01:白色ワセリンとの比較

4.乾癬モデル

マウスを用いたイミキモド塗布による乾癬モデルを確立しました。皮膚炎スコアおよび病理組織学的検査にて評価します。また、角質水分量、皮膚蒸散量、炎症性サイトカインも測定可能です。

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5.面皰モデル

ライノマウスを用いて、自然に発症する面皰および膿疱を病理組織学的に評価します。

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お知らせ

次の学会において、企業展示を行います!

第89回 日本感染症学会学術講演会
 2015年4月16日(木)〜17日(金)国立京都国際会館

第12回 アジア栄養学会・
 第69回 日本栄養・食糧学会大会 合同大会
2015年5月15日(金)〜17日(日)パシフィコ横浜

第42回 日本毒性学会学術年会
 2015年6月29日(月)〜7月1日(水)
 石川県立音楽堂 B1F 「交流ホールおよびホワイエ」

是非お立ち寄り下さい。

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