vivo第47号 ミニブタを用いたアレルギー性皮膚炎モデルの確立
vivo 2011年8月号(第47号)2011年8月1日 業務企画部発行
今回、ミニブタに2,4-dinitrofluorobenzene(DNFB)を塗布することで皮膚炎を誘導し、皮膚炎症状の発現及びタクロリムス軟膏、吉草酸ベタメタゾン軟膏の皮膚炎に対する有効性を指標に、ミニブタを用いたアレルギー性皮膚炎モデルを確立しました。ヒトの皮膚に構造が似ているミニブタを用いることにより皮膚炎治療外用薬などの有効性と安全性などの評価が可能になります。
動 物 種:NIBS、雌、4ヶ月齢
感 作:両耳および両足の付け根に10v/v%DNFBを400μL塗布
誘 発:感作14日後に1v/v%DNFBを40μL/site塗布
評価項目:皮膚炎スコア、病理組織学的検査
なお、これまでと同様に弊社では、マウスを用いた遅延型アレルギー試験やNCマウスを用いたアトピー性皮膚炎モデルの試験受託も行っております。
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Change in gross lesions of DNFB allergic non-treated sites,white petrolatum ointment sites,
tacrolimus ointment sites,betamethasone valerate ointment sites.
Results are expressed as the means±S.E.M.(N=7).
*:p,0.01 compared with Non-treated.#:p<0.05,##:p<0.01 compared with White petrolatum ointment.
(第119回 日本薬理学会近畿部会にて報告/2011.7.8)
お知らせ
2011年7月8日 第119回 日本薬理学会近畿部会に於いて、4題の口頭発表を行いました。
【発表演題】
1.ブレオマイシン誘発肺線維症モデルに対するゲフィチニブの影響
2.ミニブタ、ラットおよびマウスにおける体組成の性差及び種差の検討
3.NIBSミニブタを用いたDNFB誘発アレルギー性皮膚炎モデルの確立
4.非アルコール性脂肪性肝炎マウスに対するARBの影響
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