NBR Study Navi 第24号 ミニブタを用いた特殊毒性試験(モルモットとの比較)

第24号 2018年8月16日 営業企画部発行

ミニブタを用いた皮膚関連の安全性試験としては皮膚刺激性試験や経皮投与一般毒性試験の報告例が多く、弊社でも実施しています。しかし、主にモルモットが用いられている皮膚感作性、光毒性、光感作性試験に関してはミニブタのデータを見ることはありません。そこで、ミニブタの特性を把握するために実施したモルモットとの比較データを紹介します。

皮膚感作性試験

①Maximization test

動物:ミニブタ, n=2
   モルモット, n=5
感作:0.1% DNCB
誘発:0.1% DNCB
誘発部位:腹側部
評価:紅斑・痂皮, 浮腫

皮膚反応の比較

②Buehler test

動物:ミニブタ, n=2
   モルモット, n=5
感作:0.1% DNCB
誘発:0.1% DNCB
誘発部位:腹側部
評価:紅斑・痂皮, 浮腫

皮膚反応の比較

Maximization testでは同程度の感受性が確認された。
ただし、Buehler法ではミニブタの反応性はモルモットに比して弱かった。

光毒性試験(経皮投与)

動物:ミニブタ, n=3
   モルモット, n=5
投与物質:0.05% 8-MOP
照射:投与30分後から120分間
評価:紅斑・痂皮, 浮腫

皮膚反応の比較

ミニブタの反応性は、モルモットに比して反応が遅いが、最大評点は高かった。

皮膚光感作性試験

①Adjuvant and Strip test

動物:ミニブタ, n=2
   モルモット, n=5
感作:5% TCSA
誘発:2% TCSA
評価:紅斑・痂皮, 浮腫

皮膚反応の比較

②Harber test

動物:ミニブタ, n=2
   モルモット, n=5
感作:5% TCSA
誘発:2% TCSA
評価:紅斑・痂皮, 浮腫

皮膚反応の比較

Adjuvant and Strip testでは同程度の感受性が確認された。
ただし、Harber法ではミニブタの反応性はモルモットに比して弱かった。

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