第 84 号 2023 年 9 月 1 日 営業企画部発行
COPD は不可逆的な気道の閉塞や肺胞壁の破壊、肺の異常な炎症を特徴としています。これらの症状は、白血球の一種である好中球、リンパ球などの免疫細胞成分の集積や、タンパク分解酵素、サイトカインなどの産生異常が原因となり現れます。今回、エラスターゼ及び LPS をマウスに経肺投与することにより「慢性閉塞性肺疾患(COPD)モデル」を作製し、アレンドロネート投与による効果を確認したので、ご紹介致します。
マウスを用いた慢性閉塞性肺疾患(COPD)モデル
使 用 動 物: マウス(C57BL/6J)、雄、 10 週齢
モデル作製方法: エラスターゼ及び LPS をマウスに経肺投与することにより作製
評 価 項 目: 病理組織学的検査(平均肺胞径の計測)
エラスターゼ / LPS 投与後 6 週間
コントロール
COPD
アレンドロネート 3.25 μg
N = 5 ~ 8
** : p < 0.01 コントロール群と比較して有意差あり
結果 : 平均肺胞径は減少傾向
次回は投与量を上げて平均肺胞径が用量依存的に減少することを確認する予定です!
ダウンロードのご案内
第84号 慢性閉塞性肺疾患(COPD)モデル