NBR Study Navi 第80号 AKI to CKD 移行マウスモデル
第 80 号 2023 年 5 月 10 日 営業企画部発行
Sham : 正常動物、 uIRI : 虚血再灌流後、右腎臓摘出なし、 uIRIx : 虚血再灌流後、右腎臓摘出あり
Sham(n=5) | uIRI(n=40) | uIRIx(n=7) | ||
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腎摘翌日 | BUN(mg/dL) | 25 | 33 | 200 ↑ |
CRE(mg/dL) | 0.12 | 0.19 | 1.8 ↑ | |
最終日 | 尿量(mL) | 1.2 | 1.5 | 4.4 ↑ |
蛋白(mg/day) | 3.3 | 3.3 | 1.2 ↑ | |
最終日 (左腎臓) |
腎臓重量(g/kg body) | 5.3 | 1.7 ↓ | 6.2 |
Hydroxyploline(μg/mL/g kidney) | 300 | 1100 ↑↑ | 500 ↑ | |
線維化率(%) | 1 | 14 ↑↑ | 5 ↑ | |
生存率(%) | 100 | 100 | 32 ↓ |
結果
uIRI 群では、血中の BUN、 CRE 及び尿量、尿中タンパクに影響は認められなかったが、高度な左腎臓の萎縮、左腎臓中 Hydroxyploline 量及び左腎臓の線維化率の増加が確認された。なお、死亡例は認められなかった。 uIRIx 群では、血中の BUN、 CRE 及び尿量の増加、尿中タンパクの減少が認められ、左腎臓中 Hydroxyploline 量及び左腎臓の線維化率の増加が確認された。ただし、 22 例中 15 例 ( 68% )という高い死亡も認められた。
学会発表のお知らせ
第 66 回日本腎臓学会総会
開催期間 : 2023 年 6 月 9 日(金) ~ 6 月 11 日(日)
会 場 : パシフィコ横浜
演 題 名 : マウス虚血性急性腎障害モデルの線維化レベルの比較
日 時 : 6 月 9 日(金) 11:00 ~ 12:15
発表会場 : ポスター会場( 3 階 )
演題番号 : P-028