第65号 2022年2月3日 営業企画部発行
変形性膝関節症(OA)は、関節のクッションである軟骨が加齢や筋肉量の低下などによりすり減り痛みが生じる病気です。軟骨がすり減った分、膝関節の骨と骨の隙間が狭くなり骨が変形します。
今回は、NBRで実施しているマウスとミニブタのOAモデルをご紹介します。
ヌードマウスを用いた変形性膝関節症モデル
動物 |
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ヌードマウス(BALB/c nu/nu)、雌、8週齢 |
方法 |
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麻酔下で右後肢の膝関節部分を切開し、脱臼させた内側半月板を切除することにより、変形性膝関節症モデルを作製する。作製後7日~21日までトレッドミル運動負荷を行う。 |
評価 |
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von Frey test、病理組織学的検査(関節損傷度の判定量的組織学的スコアリング) |
実験スケジュール
Total pain-related score
Histopathological score
ミニブタを用いた変形性膝関節症モデル
動物 |
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ミニブタ、雌、18~24か月齢 |
方法 |
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麻酔下で前十字靭帯を切断し、動揺関節を作製する。作製後1週から12週まで週5回、1日約500mを歩かせることで変形性膝関節症を発症させる。 |
評価 |
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立位スコア、歩行スコア、触診時疼痛スコア、病理組織学的検査 |
実験スケジュール
疼痛スコア
Pain
Pain
病理組織学的検査
Photo.1 Cleft in a joint cartilage(HE staining)
Photo.2 Decrease of joint matrix(Safranin of staining)
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第65号 変形性膝関節症モデルを用いた評価