NBR Study Navi 第37号　疲労試験のご紹介

第37号 2019年10月1日 営業企画部発行

「疲労は、過度の肉体的及び精神的活動、または疾病によって生じた身体の活動能力・能率の減退状態」と定義され、これを動物に当てはめると動物の身体や中枢神経に負荷をかけることにより、運動機能や中枢神経機能の低下が疲労モデルの指標となります。今回、水浸飼育による精神疲労モデル、トレッドミルを用いた運動負荷による疲労モデルを紹介します。

精神疲労モデルを用いたおもり負荷強制水泳試験

動物：SD系ラット
水を入れたケージで5日間ラットを飼育する（水浸飼育）。
水浸飼育の最終日にラットの尾におもりをつけて強制水泳試験を行い、10秒以上沈むまでの時間を計測する。その後、脊髄L5を採取し、Iba-1免疫染色する。

精神疲労モデルを用いたvon Frey test

動物：SD系ラット
水を入れたケージで5日間ラットを飼育する（水浸飼育）。
水浸飼育最終日に通常飼育に切り替え、切り替えた日を0日とし、0、1、2、3、6日にvon Frey testを行う。

運動疲労モデル

動物：SD系ラット
運動負荷は強制走行装置（トレッドミル）を用いて行う。トレッドミルにラットを入れた後、一定の間隔でスピードを漸増し走行させる。走行終了後の血中乳酸値を測定する。また、トレッドミル走行中にラットが電気刺激を受けた回数も記録する。

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