第 78 号 2023 年 3 月 1 日 営業企画部発行
近年、脳内での異常タンパク質の蓄積・伝播が神経変性疾患の病態に関与することが報告されています。今回は、アルツハイマー病等で発現するタウタンパク質の蓄積と脳内伝播を再現した「タウオパチーモデルマウス」の背景データをご紹介いたします。
注)タウオパチー:タウタンパク質の蓄積を伴う神経変性疾患の総称。アルツハイマー病も含まれます。
タウオパチーモデルマウスを用いた認知機能評価
使 用 動 物:雄性 C57BL/6J
群 構 成: Control 群(生理食塩液)
非線維化タウ群(単量体タウタンパク*)
線維化タウ群(線維化タウタンパク*)
試 験 方 法:脳内(海馬)にタウタンパクを投与
投与後 6 ヶ月に認知機能評価
*提供:公益財団法人 東京都医学総合研究所
脳内投与後 6 ヶ月受動回避の結果
Significantly different from the control (*:p<0.05)
海馬におけるタウの蓄積と伝播(リン酸化タウ抗体 AT8 を用いた免疫染色)
提供:公益財団法人 東京都医学総合研究所
当モデルマウスは、公益財団法人 東京都医学総合研究所の特許ライセンスを受けて作製したものです。
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第78号 タウオパチーモデルマウス