NBR Study Navi 第16号 消化器関連試験のご紹介

第16号 2018年1月1日 営業企画部発行

今回は、消化器系に関連する試験として、正常動物に対する薬物の影響から器質的あるいは機能的な障害モデルを用いた試験を紹介します。弊社では、お客様からの問合せにお応えする形で、消化器系の炎症モデル、機能障害モデル、感染モデルなどを、特に定量的に評価する試験として構築してきました。弊社の実績をご確認いただき、ご利用いただきたいと思います。

潰瘍性大腸炎モデル

【使用動物】ミニブタ、10~13ヶ月齢、雄
【誘発物質】2,4,6-トリニトロベンゼンスルホン酸(TNBS)
【評価方法】出血スコア、下痢出現数、病理組織学的検査

過敏性腸炎症候群モデル

【使用動物】ラット、8週齢、雄
【試験方法】

【評価方法】糞便個数、腹筋収縮回数

腹筋収縮回数

急性嘔吐モデル、遅延性嘔吐モデル

【使用動物】フェレット
【誘発物質】硫酸銅五水和物(急性)、モルヒネ(急性)、シスプラチン(遅延性)
【評価方法】嘔吐回数、空嘔吐回数

便秘モデル

【使用動物】ラット
【誘発物質】ロペラミド
【評価方法】糞便湿重量、糞便数

□ペラミド誘発便秘モデルに対する糞便湿重量の変化

下痢モデル

【使用動物】ラット
【誘発物質】ピコスルファートNa、センノシド、ヒマシ油
【評価方法】糞便の外観、糞便湿重量、カルミン排泄時間

ピコスルファート誘発下痢モデルに対する糞便湿重量の変化

消化器関連試験リスト

表題 使用動物 評価項目
抗潰瘍試験
(インドメタシン、アスピリン、
水浸拘束ストレス、塩酸・エタノール、
エタノール、酢酸)
ラット 胃粘膜障害の長さ
逆流性食道炎 ラット 病変スコア
潰瘍性大腸炎モデル ミニブタ 出血スコア、下痢スコア、大腸組織重量、病理検査
胃液分泌試験 ラット 胃内pH、胃液量
胃瘻(ハイデンハインポーチ)試験 イヌ 胃内pH、胃液量
胃内pH イヌ 胃内pH
胃腸管運動試験(無麻酔) イヌ
ウサギ
ラット
胃腸管の収縮運動(定量、定性)
胃排出能 ラット 排出率
過敏性腸症候群(拘束ストレスモデル) ラット 排便回数、腹筋収縮回数
嘔吐試験(急性、遅延性) イヌ
フェレット
嘔吐回数、嘔吐持続時間
痔疾試験 ラット 直腸重量、病理検査
便秘・下痢試験 マウス
ラット
イヌ
便重量、便の状態
消化器感染試験
(ロタウイルス、ピロリ菌、
サルモネラ菌、クロストリジウム)
マウス
ハムスター
下痢症状、ウイルス・生菌数、病変度観察

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