NBR Study Navi 第14号 関節炎モデルについて
第14号 2017年11月1日 営業企画部発行
NBRでは、げっ歯類を用いた関節炎モデルによる薬剤の抗炎症効果を見る試験を長く実施してきました。このモデルは系統や惹起方法はもとより、飼育環境も炎症の程度に影響することが知られており、施設の背景データが重要となります。最近では医療機器の評価も視野に入れ、ミニブタを用いた関節炎モデルも構築し、いろいろな角度からの評価に対応できるようにしています。
マウスのコラーゲン関節炎
1.試験動物
系 統:DBA/1JN系 雄 マウス
週 齢:9週齢
2.試験スケジュール
3.評価項目
関節炎症状スコア、抗Ⅱ型コラーゲンIgG抗体価、病理組織学的検査 etc.
関節炎症状スコアの経日的変化
ラットのコラーゲン関節炎
1.試験動物
系 統:DA/Slc系 雌 ラット
週 齢:11週齢
2.試験スケジュール
3.評価項目
関節炎症状スコア、抗Ⅱ型コラーゲンIgG抗体価、病理組織学的検査 etc.
各種薬物投与による足浮腫の抑制
ラットのアジュバント関節炎
1.試験動物
系 統:LEW/Crj系 ラット、雄
週 齢:6週齢
2.試験スケジュール
3.評価項目
浮腫率(足蹠容積の測定)、関節炎症状スコア、病理組織学的検査
ラットのカラゲニン足浮腫
1.試験動物
系 統:Crl:CD(SD)ラット、雄
週 齢:5週齢
2.モデル作製方法
1.5%カラゲニン(λ-Carrageenin)皮下投与による炎症惹起
3.評価項目
浮腫率(足蹠容積の測定)
ミニブタ変形性関節症モデル
1.試験動物
系 統:ミニブタ、雌
月 齢:18~24ヶ月齢
2.モデル作製方法
前十字靭帯を切断、運動負荷
3.評価項目
病理組織学的検査