vivo第21号 NBRで実施可能な刺激性試験のご紹介
vivo 2009年6月号(第21号)2009年6月1日 業務企画部発行
皮膚刺激
ウサギ、ミニブタ、モルモットを用います。健常皮膚および損傷皮膚を用い、経皮投与(閉塞または開放)ののち紅斑および浮腫の皮膚反応をについて観察します。一次刺激性試験のほか、14日間または28日間の累積刺激性試験があります。
眼粘膜刺激
ウサギを用います。液剤、軟膏剤、粉末などを点眼し、結膜、虹彩および角膜を観察して眼粘膜の刺激性を観察します。 単回投与のほかに、頻回投与試験があります。
コンタクトレンズ装用時の眼粘膜刺激
ウサギを用います。コンタクトレンズ装用時における刺激性について確認します。コンタクトレンズを所定時間装用し、コンタクトレンズ除去後の眼粘膜の刺激性について観察します。
口腔粘膜刺激
モルモットを用います。歯肉に被験物質を30秒間軽く押しつける操作を、1日4回、2時間おきに、4日間連続して行い、その後の歯肉周辺の炎症反応について観察します。(歯磨き粉または口腔洗浄剤などの刺激性の確認によく使われます。)
静脈投与における血管刺激(注入法、貯留法)
ウサギを用います。耳介静脈を用いる従来の反復投与による貯留法に加えて,単回投与による注入法での血管刺激性評価が可能です。
静脈投与における血管周囲刺激
ウサギを用います。静脈内投与時に誤って皮下に漏れた場合を想定した血管周囲刺激の評価が可能です。
筋肉投与における筋肉の刺激
ウサギを用います。「注射剤の局所障害性に関する試験法改正案」に準じて,陽性対照物質である酢酸と局所障害の程度を比較検討します。
直腸粘膜の刺激
ウサギを用います。坐薬および軟膏剤を直腸内投与し、投与後約5時間後に直腸を摘出、肉眼的観察の後、病理組織学的検査にて局所障害性を検討します。
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