第 88 号 2024 年 1 月 9 日 営業企画部発行
昨今、処方データやビックデータ解析により聴覚に副作用を示す薬物が報告されつつあります。
聴覚毒性の検出には in vivo での機能観察総合評価法や聴性脳幹反応測定が用いられてきました。
聴覚毒性を示す薬物は多岐にわたるため、1 回でより多くの薬物が評価でき、作用機序も評価可能な in vitro の試験が求められています。
今回、薬剤誘発性 in vitro 聴覚毒性アッセイが確立したので紹介します。
【試験方法】
WST-8 アッセイ
**:p < 0.01 vs. 0 μmol/L (Dunnett's test)
Hoechst アッセイ
**:p < 0.01 vs. 0 μmol/L (Dunnett's test)
CellTox Green アッセイ
**:p < 0.01 vs. 0 μmol/L (Dunnett's test)
Caspase-Glo 3/7 アッセイ
**:p < 0.01 vs. 0 μmol/L (Dunnett's test)
マウス in vivo 試験と同様に、シスプラチン 30 μmol/L の曝露によりアポトーシスが誘導され、細胞死を示すことを確認した。
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第88号 マウス蝸牛細胞株を用いた in vitro 聴覚毒性アッセイ系