第 77 号 2023 年 2 月 3 日 営業企画部発行
安全性薬理試験は、生命維持に重大な影響を及ぼす器官に対する被験物質の副作用を確認するコアバッテリー試験と、それ以外に臨床適用時に発現する可能性がある副作用を確認するフォローアップ・サプリメント試験があります。今回は、NBR で実施可能なフォローアップ・サプリメント試験についてご紹介します。
聴覚評価
ABR 検査(聴性脳幹反応)
薬剤性難聴(Cis)モデルの閾値推移
認知機能評価
モーリス水迷路
プラットフォーム(ゴール)の位置は固定し、マウスがプラットフォームに辿り着くまでの時間を測定する。プローブ試行は、プラットフォームを撤去してマウスを投入し、第 4 象限の遊泳時間を測定する。1 日 4 回(午前・午後)、4 日間の習得試行と 5 日目のプローブ試行を実施する。
フォローアップ・サプリメント試験
中枢神経系
表題 |
評価項目 |
Hexobarbital 睡眠に対する作用 |
睡眠時間 |
鎮痛作用 |
疼痛閾値 |
体温に対する作用 |
直腸内体温 |
無麻酔下の自発脳波に対する作用 |
脳波 |
協調運動に対する作用 |
落下するまでの時間 |
モーリス水迷路に対する作用 |
辿り着くまでの時間 |
体性神経系
表題 |
評価項目 |
前脛骨筋標本に対する作用 |
収縮反応 |
横隔膜神経筋標本に対する作用 |
収縮反応 |
筋弛緩作用(懸垂法) |
後肢を針金にかける時間 |
局所麻酔作用(表面麻酔・浸潤麻酔) |
刺激時の攣縮の有無 |
自律神経系(in vivo)
表題 |
評価項目 |
瞳孔に対する作用 |
瞳孔径 |
瞬膜反射に対する作用 |
瞼膜のテンション |
心血管系
表題 |
評価項目 |
麻酔下の呼吸循環器系に対する作用 |
血圧・心拍および心電図 |
血圧反応に対する作用 |
血圧・心拍および心電図 |
頸部迷走神経刺激に対する作用 |
血圧 |
総頚動脈閉鎖による反射性昇圧に対する作用 |
血圧 |
摘出心房に対する作用 |
収縮反応・律動数 |
血液系
表題 |
評価項目 |
血液凝固に対する作用 |
凝固時間 |
溶血作用 |
溶血度 |
自律神経系(in vitro)
表題 |
評価項目 |
摘出回腸の自動運動に対する作用 |
収縮反応 |
摘出回腸の各種作動薬収縮に対する作用
(Ach、His、BaCl2、5-HT) |
収縮反応 |
摘出血管に対する作用 |
収縮反応 |
摘出気管に対する作用 |
収縮反応 |
摘出輸精管に対する作用 |
収縮反応 |
摘出子宮に対する作用 |
収縮反応 |
腎機能・尿系
表題 |
評価項目 |
フェノールスルホンフタレイン試験 |
色素定量 |
尿量および尿中電解質 |
尿量、尿中電解質濃度 |
肝機能
表題 |
評価項目 |
インドシアニングリーン試験 |
色素定量 |
ブロムサルファレイン試験 |
色素定量 |
消化器系
表題 |
評価項目 |
腸管輸送能に対する作用(炭末法) |
移動距離 |
胃液分泌に対する作用 |
胃液量 |
胃内容物排泄能に対する作用(ビーズ) |
残存数 |
唾液分泌に対する作用 |
唾液量 |
胆汁分泌に対する作用 |
胆汁量 |
膀液分泌に対する作用 |
膀液量 |
胃腸管運動に対する作用 |
収縮運動 |
胃粘膜障害作用 |
潰瘍個数 |
小腸粘膜障害作用 |
潰瘍個数 |
病態動物
表題 |
評価項目 |
炎症モデル(カラゲニン足蹠浮腫法) |
肢容積 |
炎症モデル(酢酸ライジング法) |
ライジング反応 |
炎症モデル(ランダルセリット法) |
疼痛閾値 |
難聴モデル |
ABR(聴力閾値) |
視覚障害モデル |
ERG(振幅) |
うつ病モデル(強制水泳) |
無働時間 |
易感染モデル(MRSA) |
生存数・菌数 |
肺繊維症モデル |
病理・HyP 量 |
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第77号 安全性薬理試験のご紹介